
お正月に食卓を囲むとき、年越しそばは定番でも、「年明けうどん」は年越しそばほど浸透されていません。
年明けうどんは、新しい年を幸せに迎える願いを込めた、白いうどんに紅色の具材を添えた縁起の良い一品です。
実はこの習慣、2009年に香川県で生まれた比較的新しいもの。
でもその意味や楽しみ方を知れば、きっと「年明けの定番」になるはず。
この記事では、年明けうどんの由来や食べ方、縁起の意味、そばとの違いまでをわかりやすく解説します。
新しい年の始まりを、ちょっと特別な一杯で彩ってみませんか?
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年末年始に麺を食べるのはなぜ?
年末年始に麺を食べるのは、新しい年に願いを込める日本ならではの風習です。
大晦日に食べる年越しそば↗は、細く長い形から「そばのように細く長く生きられますように」を願い、切れやすいことから「1年の災いを断ち切る」という意味があります。
一方、年が明けてから食べる「うどん」は、太くて長い形から「太く長く生きられますように」、また「ん」がつく縁起の良い食べ物=“運盛り”として、冬至などにも食べられる食材でもあります。
そばもうどんも、どちらも「新しい年が健やかで幸せな一年になりますように」という思いが込められた、年の節目
年明けうどんとは?

年明けうどんは、白いうどんに赤い具材を添えて食べる、新年の縁起料理です。
2009年に香川県の「さぬきうどん振興協議会」が提唱した新しい習慣で、「新しい年を幸せに迎える」願いが込められています。
紅白の彩りは縁起が良く、めでたい新年にぴったりの一品として全国に広まりつつあります。
年明けうどんはいつ食べる?いつまで食べる?
年明けうどんは、元旦から1月15日までに食べます。
何時に食べるとか、朝?昼?夜?ということも決まっていません。
でも新年の運気を取り入れる食べ物なのでお正月と言われる期間に食べるのがいいですね。
年末年始はご馳走が続きがちですが、そんな合間にあっさりうどんでひと息つくのもおすすめです。
うどんは手軽に作れる料理なので取り入れやすいのも魅力です。
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年明けうどんにおすすめの具材
年明けうどんは、温かいうどんでも冷たいうどんでもどちらでもOK。
白いうどんにのせるものは赤い具材が基本です。
赤い具材の種類やほかの具材のおすすめを紹介します。
年明けうどんの赤い具材の種類は何がある?
- 梅干し
- にんじん(クッキー型で花形にぬくのもかわいい)
- トマト
- 紅かまぼこ
- カニカマ
- 紅生姜(そのままや紅生姜天など)
- えび(海老の旨煮や海老天など)
- カニ
- イクラ
- 明太子
これらの赤い具材を使うことで、白いうどんとの紅白の対比が鮮やかになりお正月らしい彩りも演出できます。
赤い食材は「長寿」「子孫繁栄」「魔除け」などの意味を持つものもあり、お正月に食べる年明けうどんにぴったりです。
そして、上記の赤い食材はおせちやお正月の料理としてこの時期に家にありそうな食材です。
おせち料理を作るときに年明けうどんに入れるようにエビのうま煮を多めに作っておくとか、スーパーが開いてたらお惣菜コーナーに紅生姜やエビの天ぷらも売ってるかもしれません。
赤い具材のほかのおすすめトッピング
- ねぎ
- 大葉
- ほうれん草、小松菜、春菊など青菜類
- しいたけ、えのき、舞茸、しめじなどきのこ類
- とろろ昆布
- 玉子
- 天かす
赤い食材の他に何かのせるとしたら、ふだんうどんを食べるときに入れているものでいいと思います。
うどんに入れるととろっとした食感がおいしいとろろ昆布は、昆布(こんぶ)=喜ぶ(よろこぶ)ということで縁起のいいと言われる食材なので、年明けうどんのトッピングとして最高ですね!
家族で楽しめるアレンジレシピ
年明けうどんの基本は、白いうどんに赤い具材です。
元旦に家族揃ってあらたまって年明けうどんを食べるという決まりもないし、赤い具材に追加してほかの具材を入れてもいいので、具だくさんにすると晩御飯のメニューにもなります。
冷やしうどんにトマトや明太子をトッピングしても、さっぱりおいしいですね。
残ったおせちを利用したり、うどんのトッピングは自分の好きなものを選んだりオリジナル年明けうどんを作るのも楽しそう。

まとめ|年明けうどんで新しい年を縁起良く迎えよう
年明けうどんは、新年のスタートに幸運と健康を願う、日本らしい心づかいの詰まった料理です。
紅白の彩りが華やかで、意味を知ることでより一層楽しめます。年越しそばで1年を締めくくり、年明けうどんで清らかに始める——そんな食文化を家族みんなで楽しんで、良い一年の始まりを迎えてみませんか?
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